リピーターも、自分の美に満足できればいつかはエステ通いを卒業します。一時はリピーターでお店が回っていても時間の経過とともに先細りしてしまうことでしょう。そのため、成功のためには常に新しい顧客の開拓が必要です。オープニング時は物珍しさも手伝い、新規顧客が増える時期ですが、次第にオープニング効果は薄れてきてしまいます。そのため、新規顧客獲得のために、常に施策を打ち続けることが必要です。
新規顧客を開拓する場合、有効なのはホットペッパービューティーのような検索サイトへの掲載や、広告・口コミ、紹介制度です。リピーターが新しい顧客を連れてきてくれれば、広告と異なり、実質獲得コスト0で新規の顧客を獲得できます。そのため、紹介しやすくなるようなお店作りや制度を検討してみましょう。

普遍であることはお店にとって必要な要素ではありますが、顧客は年齢とともに美への意識が変わります。また美の情報は常にトレンドがあり、季節によっても情報は大きく変わります。最近は、海外からの美容情報もSNSを通じて簡単に入ってくるため、サロンオーナー様は美容情報に対するアンテナを常に高く張り巡らせる必要があります。

エステ店はいつ来ても同じである必要はありません。もちろんエステメニューそのものを見直す必要はありませんが、「夏の紫外線ケア」や「乾燥肌をいたわるキャンペーン」など季節の肌環境に応じたケアを提供できるオプションや来店イベントを導入することをおすすめします。顧客はトレンドに敏感であり、最新の知識を取り入れているエステティシャンに信頼を寄せる傾向もあります。そのきっかけとして、キャンペーンやイベントは有効と言えます。

美容に興味がある顧客の場合、「特別」という言葉に弱い傾向があります。施術中に客単価を上げる工夫ができるよう、あらゆる観点から「特別メニュー」を開業前から検討してみると良いでしょう。
例えば、「10分間マッサージ」や「目元美容液をプラスする」といった、プチプライスでできる施術オプションがあります。わずかな金額のオプションだから顧客もオーダーしやすいメリットがあります。オーダーを取るためには、ただ用意するだけでなく、普段の施術メニューとの相乗効果をうたうなど、セールストークも考える必要があります。

また、物販も一案です。サロンで使用しているコスメやアロマオイルを販売してみましょう。コスメ類は、美容品メーカーとの契約によって卸価格で仕入れが可能になるほか、インセンティブが見込める商品もあります。販売差益が高く、高額インセンティブが約束されれば店舗の収入増につながります。ただ、あくまでもメインは施術であることを忘れないようにしましょう。

手軽にできる口コミ施策だけではリピーター獲得に繋がらない場合があります。広告宣伝費が発生しますが、ホットペッパービューティーへの掲載を依頼するほか、SNSでの発信を行うことをおすすめします。SNSやホットペッパービューティーの効果を確認するために、それ向けのキャンペーンを実施することも一案です。予約客にはサービスをプラスするなど工夫をしましょう。

既存客に対しては、公式LINEなどを利用して1対1でキャンペーンの告知ができるサービスを導入することをおすすめします。はがき（DM）やメルマガスタンドは費用が掛かりますので、短文でかつ顧客へ効率的に届く公式ラインがおすすめです。